シンプルプレゼンのススメ

プレゼンテーションをうまくなりたい、
そう思う人は多いですよね。

プレゼン技術にはいろいろありますが、
その中でデザイン面に重きを置いているのが、
『プレゼンテーションZEN 第2版』。

日本の幕の内弁当や禅アートなどを手掛かりに
プレゼンのノウハウを教えてくれます。

写真や画像を多く使用し、
文字をできる限り少なくすることで
聴衆の理解を高め、深める。

もちろん、どうやって準備するかなどについても
きっちり説明があるので、プレゼン入門としても有用。

大学生などにはとても役にたつ本だと思います。
こういう本を片手にTEDなどの名プレゼンを見ていくと
かなりプレゼンスキルについての理解が深まるのではと思います。

ですが、会社員になるとどうなのかはだいぶ微妙です。
会社によってはやっぱり本書で批判されている
字で埋め尽くされたスライドが横行していますからね。
本書で提案されているプレゼンスタイルが通じるかは疑問です。

プレゼンは聴衆とプレゼンターのもの。
ですが、予定調和を求める聴衆と準備に時間を割きたくないプレゼンターが
共犯関係になるとどちらも不幸になる「つまらない」プレゼンができてしまうんですね。

本書で批判されているスライデュメント（字でいっぱいのスライド）は
実は聴衆とプレゼンターにとってもメリットがあります。
聴衆は聞いていなくても後でスライドを見れば大抵のことがわかりますし、
プレゼンターもたいした練習なしでプレゼンできますから。

でも、それではお互いの時間が無駄になる。
そんな状況が少しでも変わってくれるよう、
本書が読まれていけばいいですよね。

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